まず、前置きとしてアパート消費税還付スキームは個人的には好きではないです。
が…、好きではないことと現実を把握しないことは別かなぁーと思い、認めてみた次第です。
1.還付スキームのあらまし(図解付き!)
2.本音として思うこと。
3.結局のところ儲かるの?
の3本建てでお送りします。
1.消費税還付スキームのあらまし
とりあえずフリップドン!
ということで今回は手書きの板書です。何となくです。元講師的にはこっちの方が早いので。
箇条書きで書くとやっていることはこんな感じですかね。
1)購入する物件を決める
消費税還付は建物価格の8%ですので、建物比率が大きい方が有利です。
2)物件を持たせる会社を設立する
株式会社と合同会社ありますが、合同会社で良いかなーと思います。安いし。
3)会社名義での物件購入(とローン)の契約を結ぶ
粛々と・・・
4)物件の引き渡しを受ける
粛々と・・・
5)金地金の売買を繰り返して、課税売上を稼ぐ
課税売上の目安は表面家賃の×36ヶ月分×108%を超えること。
再チェック時の通算課税売上割合が50%を切らないように設定します。
サブリースだとプラン建てが簡単ですが、サブリース以外は空室期間や入居礼金で
非課税売上が動くので注意してください。
広告費相殺でもあくまで売り上げは売上として計算するのが消費税の特徴です。
6)引渡しと金地金売買が終わった月を決算月とする
(設立時に考慮して決算期を決める、決算月変更どちらでも構わないです)
7)決算月までに消費税課税事業者選択届出書を提出する。
提出期限を過ぎてしまった場合の救済措置はまったく無いので要注意!
8)消費税還付を受けるために決算と申告をする。
9)3年経過したタイミングの決算期での再チェックをクリアする。
2.本音を言えば・・・、元講師の小言
スキーム自体はある程度ガチガチなものですから、きちんと準備を整えればご自身でできなくもないですが、個人的に好きではない理由は消費税法の仕組みをキチンと理解しないでやっているからです。
消費税法の講師をやっていたくらいですので!!
高望みですが
・ 消費税の納税義務者について
・ なぜ個人購入はダメなのか?(事業という概念)
・ 非課税売上と課税売上
・ 仕入税額控除と課税売上割合
・ 調整対象固定資産と著しい変動の判定
については何となくは知った上でやって欲しいなーと思っています。
税務検定の消費税法1級とか結構ちょうど良い内容だと思いますよ!
3.で、結局儲かるのか?
個人的にはココが。税理士的にも手間のわりにそんなに儲かるもんでもないし・・・。
と思っているのですが。
かかる費用のイメージをまとめてみました!
こんな感じですかね。
自分で言うのもなんですけど・・・。
ここまで丁寧に費用感をまとめているもの見たことないでゲスよ。
念のため。アパート消費税還付スキームを仕事で依頼を受ける気はありません。
個別コンサルティングといった形で相談に載るだけならOKですが。
料金についてはこちら。
説明に必要な時間を考えると1万円くらいっスかね。
ではではー。