転居にまつわる税金の諸手続

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お引越しを考えていたりいなかったり。
シャアオフィス系に若干興味が沸いている最近のわたくしです。

と、個人の確定申告って年1回しか会わないことが多いので、引っ越して”いた”ケースが良くあります。

引っ越しすると電気とかガスとかいろいろ手続きしますけど、税金絡みの手続きもあるんですよ!
やって欲しいことと、忘れるとどうなるか、ふわっとまとめましたので。とりあえずどうぞ。

あ!今回の記事は個人の方を念頭においています。
法人(会社)の場合は、都道府県民事務所や市区町村の話も出てきてしまうので。

1.まずは税務署への引っ越しのご報告”異動届”を出しましょう。

異動届という税務署への引っ越し報告書があります。

内容は至ってシンプル。前の住所と現在の住所を両方書くだけです。
リンク先(国税庁HP)のものは、PDFですが直接入力できるようになっているので、わざわざ税理士に頼まなくても、自分で書いて出してくれればOKですよ。

2.気を付けて!的なコトをいくつか

 そんな難しい手続きじゃありませんが、何点かアラートを。

① 必ず控え用と切手付返信用封筒もつけて!

 私のブログだと年がら年中書いている気がしますが、税務署は1通の書類しか送らないと受領して終了になってしまいます。
 要するに出したのか、出してないのかの確認ができない。
 確定申告時期になって、依頼を受けた時に、お客様が’出した’って言っていても税理士としては結構不安だったりするんですよね。
 住民票の転居手続と取り違えていないよね・・・的な。
 事務所によっては、ワザともう一回異動届出書を出してみる(すでに出していれば不要ですよーって連絡がくるから)というテクニックもありますが、正直不毛というか誰も得しないですよね。
 という訳で提出の証拠ともいえる控えも必ず提出&返送してもらって欲しいっス!

② 異動届出書って用途ごとに使い分けないといけないのね。

個人開業や会社設立の際って、俗に

⒜ 開業届出書(個人)or法人設立届出書(会社)

⒝ 青色申告承認申請書

⒞ 消費税課税事業者届出書(派生色々あり)

⒟ 給与支払事務所等の開設届出書

⒠ 振替納税の申請書(個人のみ)

 この辺りを出すんですが、先の異動届出書は⒜と⒞の代わりって感じなんですよねー。

 なので 

 ⒟ 給与支払事務所等の開設届出書⇒給与支払事務所等の異動届出書

 ⒠ 振替納税の申請書⇒所轄税務署が変わった場合は再提出

が必要になります。

 青色申告の申請はずっと残るので気にしなくて良いですよ!

3.異動届出書etc…サボるとこんなアクシデントが。

 とはいえ、翌年の確定申告で新しいところに提出すれば、それで解決なんじゃない?
 という意見もあったりします。
 半分正解で半分間違いというところでしょうか?
 こういうアクシデントが起きますねー。

 平成30年になって高円寺(杉並税務署)から中野(中野税務署)に引っ越した例で行きましょう。

① 届く納付書が使えない!

  確定申告が近づくと税務署から納付書と申告書のセットが届きますが、届出をしていないと杉並税務署の納付書のままです。

  この納付書、税務署ごとの管轄番号が印字されているので、住所を書き直しただけだと使えないんですよね。税務署に中野税務署版をもらいに行く必要が出てくることに。
 ※ 管轄番号ごと書き直すというウルトラCを税理士事務所ではよくやりますが、一般の方がこれを調べるとは思えないので・・・。

② 振替納税してくれない。

  振替納税(口座引き落とし)の制度って、要するに納付書を引き落とし口座の銀行に送っておいてくれるだけなんです。
  ということは、届出していないと杉並税務署の納付書が銀行に発送されることに。
  もうお分かりですよね。納税が完了しないわけです。
  個人的にはこれが一番重要かと。

③ 納税証明書とかが取りづらくなる!

  不動産投資をされている方は関係ある話。正確には融資を受ける際にという事ですが。
  納税証明書(所得証明書)を3年分税務署に取りに行くのですが、異動届出書を出していれば現在の税務署で全部完結します。
  しかし。出していないと、異動前の期間に出したものは異動前の税務署に行かないといけなくなるもんで。
  中野税務署(JR中央線中野駅 徒歩4分と杉並税務署(丸ノ内線南阿佐ヶ谷駅 徒歩7分)ならまだいいけれど、実家(西東京市⇒東村山税務署)から現居(中野⇒中野税務署)だと結構大変なことに。

  あ、住民税関係の課税証明書は、各自治体ごとの発行なので、どっちにしろ旧自治体にも行かないといけないですよ! 

芋焼酎飲みながらのため、少々文章が荒いですが、一応情報はそろった筈。
後日リライトするかもですがとりあえず、今日伝えたいことはそんなところです。

ではではー。

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