本とのほんとの向き合い方の変化

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前回書いた記事の続き物。

http://tax-tt.com/2017/09/30/%E8%AA%AD%E6%9B%B8%E3%81%AE%E8%A9%B1%EF%BD%9E%E5%8F%97%E9%A8%93%E7%94%9F%E7%B7%A8%EF%BC%9A%E6%9A%97%E8%A8%98%E3%81%A8%E6%9D%A1%E6%96%87%E3%81%A8%E9%80%9A%E9%81%94%E3%81%A8%EF%BD%9E/

どうも、書きたいことがまとまっていなかったのだが、いけそうな気がしたので再チャレンジ!

なんとなく、今回はですます調の方が書きやすい(思考の整理をしながら書いていたら、気づいたらそうなった)

とりあえず分布図とチャプター分けをして、始めよう。

・・・意図せず、タイトルがダジャレになっておる(汗)

1.試験勉強では、与えられた出題の範囲の中のもので良いが、常に引き出せる必要がある

税理士試験に限らず、こと試験勉強というものは、同じ檻(ルール・出題範囲)の中の知識だけを習熟すればよいこととされています。

と、同時にほとんどの試験では試験会場に書籍などを持ち込むことができないので、回答のために必要な知識や解法といったものは自分の脳みそにインプットしておく必要があります。

試験に合格できるだけの学生は(ビジネスで必要性があるか、内容を理解をしているかはともかく)インプットは十二分にできていると言えるわけで、一番純度の高勉強をしていといえます。

2.講師は常に生徒を上回る知識量でマウンティングしなければならない。

マウンティングってあんた。でも個人的には良い得手妙だと思いますし、私の講師としてのポリシーともいえ、だがしかし、若い先生ほど陥りがちな悪癖な気もします(戒め)

シンプルに自分自身が教える事となる内容の勉強をするわけですよ。

試験勉強と違うのは、学生からの質問には何でも答えたい(必ずしも試験範囲に縛られない)ことから、専門書籍に手を出してより深く勉強をするわけです。

この頃の読み物は会計・税務のより突っ込んだ専門書でしたね。

3.講師をこじらせすぎた「なぜなに病」と商業的にうまい「大衆迎合」

① なぜなに病まで行くと、講師というより学者なのかなとも思うのですが、相続税法の中で出てくる遺留分、生命保険、セットバックといった言葉 を‘納得して使いたいがために’民法、保険法、建築基準法なんかに手を出してしまうわけです。税理士試験的には、問題傾向とそれに合わせた解法があれば十分なのに。まぁ、私のことなんですけど。

② 商業的にうまい講師というのは、「今でしょ」や「良いですねえ」の方々がいい例ですが、話す内容をカジュアルにできている人です。

本質的な学問と違い、試験勉強だけなら「過去の出題実績や最近の話題性から傾向を読み解き」「授業でなんとなくわかった気にさせ(モチベーションを上げ)」「学生に我流なやり方などさせずに最も効率の良い勉強法をさせ」れば、あとは当人の地頭という倍率をかけた結果(点数)だけのものが得られるんじゃないのかな、と思います。

読書とのつながりが希薄に見えますが、授業に興味を持たせるために時事ネタを絡めるのは鉄板ですし、テレビなどで大衆化された知識を把握していればその土台を活用できます。

また、他校の模擬試験以上のことはやっても効果が薄いので業界分析をするなんていうのも、本との向き合い方の1つなんじゃないでしょうか?

4.税理士の仕事は、後日回答しますでも何とかなってしまう。

ホント、これがすべてです。

もちろん、余りにも何も知らない税理士はヤバいですが、普通に仕事をしていれば、一般の人(敢えて素人と言いましょうか)は十分にマウンティングできるわけです。

そういう意味では、一定水準以上の情報は、どの辞書(本棚)に載っているかを把握していれば、十分対応可能なんですね。(把握すらしていないだと「調べましたが、わかりませんでした。」という回答になってしますのでご注意を)

この辺りの本との向き合い方は、税理士に限らずBtoCのお仕事だと、結構似ているんじゃないでしょうか?

あえて、勉強熱心な人とそうでない人の差異を上げるのであれば、新しい情報をお客様に提案できるかというところは差別化になると思います。

お客様の情報の仕入れ先が顧問税理士だけなら良いですが、よその税理士と話す機会があったり(不動産屋や銀行など経由で意外とある)すると、信用ガタ落ち(というかお客様を持ってかれる)リスクがあるので、あんまり、胡坐を書きすぎちゃぁいけませんね(戒め)

5.税理士事務所の職員は、正直、日ごろから勉強する・できる理由がないと思う。

こちらも言わずもがな。理由といえるのは2つで、

① 終業後などの時間は税理士試験の勉強に忙しい

② 勤務時間中の研修などに経営者が重要性を感じていない

ただ、これ一般企業の社員だってそうなんじゃないでしょうか。

正直、給料は碌にあがらない、ローカルルールで効率化できない、知識を研鑽しても任せられる仕事が増えるだけ、そして今の時代では終身雇用のようなロイヤリティの見返りは失われた。

こんな、今の企業において、社員が企業のために自発的に自らの時間を削って勉強することを期待するというのは、正直、アホちゃう?というのが本音です。

未だに士業は情報が仕入れのようなものなのだから研鑽しなさいと言う所長先生もおりますが、どこに業務外の時間に商品の仕入れをさせる企業があるんだっつー。

というわけで、税理士法人といった大きい組織でそれなりの待遇になった人以外は、勉強をしていないのが普通なんじゃないでしょうか。

とはいえ、例えば’独立’や’転職’といった次のキャリアの伏線として、自分のために研鑽しておくことは大事だと思います。

6.営業の読書の使い道は、トーク集、ロープレ、クロージング・・・、一周回って試験勉強に近くなってきた。

営業職にとっては、すごい知識を持つことは目的ではありません。あくまで、成約につなげるためのツールとして知識‘も’活用するのが正解です。

とはいえ、営業トーク中にアンチョコみたいに書籍を引っ張り出すのは難しいです。できる営業マンは’これは使えるぞ!’という内容だけは一言一句覚えてる傾向があるのかと。

いつでも引き出せるようにという意味では試験勉強に近く、アンテナの張り方という意味では講師時代に近いような気がします。

・・・と、だらだら書きましたが、

ビジネスの上でのホントの本との向き合い方は、アウトプットする事を第一に考えて、そのために必要な読み方で活用すれば良いんじゃないかな、ということが言いたかったわけです。

・・・お、まぁまぁまとまったわ。スッキリ!!

今日言いたいことはそのくらいです。

ではでは~

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