良く考えたら、一般の人向けの記事ほとんど書いてねぇな、という訳で
先日質問を受けた話をアレンジしてお話ししやす。
1.講師時代に副業してました。
講師時代、学校からの給料のほか、資格試験の雑誌でゼミを執筆することがありました。(また頼まれんかな・・)
学校公認の副業だったのですが、出版社からお金貰っているので、給料じゃない事は間違いない。
じゃあ確定申告をしないといけないのかというと。
ある程度稼ぐまではほったらかしでOKだよ
・・・ある程度ってなんやねん、ハッキリせぇや!
① ある程度・・・年間で20万円を超えたら
② 稼いだら・・・’売上’ではなく’稼ぎ’なので、経費を引いた後
ということです。
ちなみに税金の世界ではこの稼ぎの事を’所得’というで。覚えといてー。
2.ほなクイズっぽくしてみよかー。
① 1年目・・・執筆は1回だけでした。原稿料は20,000円
② 2年目・・・連載を任されたので、20,000円×12回=240,000円
③ 3年目・・・連載は継続、単価がちょっと下がって18,000円×12回=216,000円
原稿を書く時は、いつもルノアールにこもっていて、1杯で粘るのも悪いので、1回あたり2,000円使っていました。
年間24,000円、お得意様だよねー。いつもお茶ありがとねー。
(全然関係ないけど、仕事でルノアールに10時から20時まで居座るという驚異のイベントがありました。超つらい)
いつから確定申告がいるかというと・・・
①は年間20,000円しかないのでいうまでもなく、②と③はどっちも200,000円を超えているように見えますが、、、
先ほど書いたように20万円の判断基準はあくまでも所得なので
という感じ。所得を基準とする分には、②だけが20万円越えなわけですたい。
で、売上だったら、2年目は11月の原稿料で20万円超えた!といえるわけですが、所得の場合、月によって経費も変わるので
20万円を超えたかどうかは、あくまで1年間が終わってから判断します。
ルノアールでがんばったけど間に合わず連載落とした!とかあったら、その月は赤字になりますからね。
3.畳みかけるような補足①~赤字の場合~
執筆業を例にしていきますが、税金の世界では、副業と主業で扱いが違うところがあって
副業だと・・・黒字の時は税金とるけど、赤字は無視しちゃう。
主業だと・・・黒字の時は税金とるし、赤字の時は他の稼ぎと相殺できる。
という特色があります。
ありえないけれど、貴族の星って、超高級コーヒー店は1杯1万円のコーヒー出すんですって。
執筆1回なのに、その時にコーヒー3杯飲んじゃったら、1万円の赤字になります。
細かいことは端折りますが、サラリーマンとしての稼ぎが170万円くらいの私これやってしまうと・・・
主業であるなら、サラリーマンの稼ぎ 黒字170万円+執筆業 赤字 1万円=総合的な稼ぎ 169万円ということになり、天引きされすぎてた1万円の税金を返してもらうこともできるということです。
まあ、オチを言えば、1回しか執筆していないのに主業というのは説明が苦しいので、実際のところ、副業だから赤字は無視でおわってしまいますけどね。副業か主業かって判断はすごい曖昧ですが、ある程度継続的にやっていることというのが1つ判断材料でしょうか、、、。連載ならまぁいいんじゃないかと。
一応、主業の場合は始めた時に【個人事業の開業・廃業等の届出書】つーのを出す必要があるんですけど、まぁ、罰則はないので、まぁ。
ただ、これ出しておかないと、確定申告書セット届かないのでお気をつけ。あ、青色申告は申請必需やで。
そうそう、副業といっても投資関係のものは、相殺できるできないの考え方がマチマチなので、こっちの記事見てください。
http://tax-tt.com/2017/09/16/%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%B3%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%8B%E3%82%89%E6%8C%AF%E3%82%8A%E8%BF%94%E3%82%8B%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E8%AA%B2%E7%A8%8E%E6%96%B9%E6%B3%95/
4.畳みかけるような補足②~税金の天引きがある場合~
執筆業は、支払の時に10%の所得税が天引きされるシステムになっています。
で、稼ぎが170万円*とかの人は、本来5%分の所得税を払えば十分な方だったりします。
なので、3年目の時に、’やらんでええねん’を無視して確定申告すれば、取られすぎていた原稿料に対する所得税が返ってきます。
税金の世界では還付申告とかいいはりますね。216,000円×天引10%と216,000円×本来5%の差額で10,800円とかでしょうか。
あ、税率の話は、正確には【稼ぎ-生活費・社会保険料】が195万円以下じゃけえのお。
が、黒字の時の還付でぬか喜びすると痛い目みるぜ、マジで!
実は、個人の方の税金には、もう1つ住民税があります。こっちは稼ぎがいくらであろうと一律10%、しかも原稿料では天引きされていない。
3年目の私は所得税10,800円の還付欲しさに還付申告したんですが、還付申告した直後、住民税19,200円のお知らせを頂きましたギャフン。これホント。
ちなみに還付申告は、5年分まではさかのぼってできます。が、出した翌月には住民税のお知らせがくるのでマジ気を付けた方が良いよ。
罰則ないからーってほったらかし、虎の子貯金や!って3年分くらい後でまとめて確定申告した私は税理士の風上にも置けないアホやったわ。あれはホント焦った。3年目とかほったらかした方が合法的に得だったのに・・・。
あ、ちなみに赤字になったからの還付申告は、そもそもの稼ぎが減るので住民税も少なくなります。こういう場合はガンガン提出しましょう!
5.畳みかけるような補足③~稼ぎにカウントしなくて良い奴もおる~
20万円以上あっても、確定申告しなくてえーよー(というかしても税金変わらんやろー)という例外もあったりします。
- 上場株式等の配当や少額配当などで確定申告をしないことを選択したもの
- 特定口座の源泉徴収選択口座内の上場株式等の譲渡による所得で、確定申告をしないことを選択したもの
- 特定公社債の利子で確定申告をしないことを選択したもの
- 源泉分離課税とされる預貯金や一般公社債等の利子
- 源泉分離課税とされる抵当証券などの金融類似商品の収益
- 源泉分離課税とされる一時払養老保険の差益(保険期間等が5年以下のもの及び保険期間等が5年超で5年以内に解約されたもの)
気付いたな、気付いたでしょ!そろそろ書くの面倒になってきたので、これはタックスアンサーをコピペしたものや。
まぁ、財テクっぽいもので、税金の天引きされている奴は例外で帰っていんちゃうとと思ってくれればええわ。
あ、FX(先物)くんとビットコインくん、君らは天引きされてないから居残りやで。
・・・なんか、もう少しフォローすることあった気もするけど、まぁえーやろ。
じゃあの。