んー、宣言した割には書いていない、、、、。
モチベーション管理は大事っすね。
さておき記事はじめますー。
今回も学生さんからの質問シリーズ。
Q2 資格を持たずに事務所で働く人は仕事ができるのか
という質問に答える内容かな?
最後にもう一度触れますが、
仕事はできます、、、ただリスクがあることを知っておいてほしいかな。
が回答です、
税理士業界でのジョブレベルアップはどんなもんか
税理士業界の中で、キャリアアップというか求人での区切り方を整理すると
レベル1 会計知識0~ほぼなし
レベル2 簿記2級~簿財ぐらい
レベル3 法人申告の経験or法人税受験者
レベル4 会計事務所勤務2年以上(≒月次巡回経験者)
レベル5 税理士試験合格
レベル6 特化した業務の経験値がある
という感じかなーっと思います。
ちなみに私はFF派です。
宅建とかだと、無資格だと契約(重要事項説明)ができないから、上司と同行でないと決済できないなんてのはありますが、税理士業界は、独立するのでもない限り、資格ないと困るって要素は少ないんじゃないかなーと思います。
簿記の一巡の記事でも少し書きましたが・・・
税理士業界の会社をお客様とする場合の仕事としては
記帳代行⇒所内での月次監査⇒決算・申告業務
or
自計化⇒月次監査⇒決算・申告業務
という大きく2パターンがあります。
レベル1~2の方
少々の簿記の勉強と、前月までの入力を参考にしながら記帳代行を任せられる感じ
記帳代行業務だと、アルバイトとしての求人もあったりしますね。
過去働いていた事務所だと、主婦の方を週2~3のアルバイトとして雇ってなんて感じでした。
レベル1と2の差は2~3か月すれば自然に埋まる気がします。
簿記検定での仕訳と実務の仕訳って結構違いますからね。
レベル3~4の方
記帳代行のデータをチェックして報告、お客様の自計化をチェックして報告(後者は月1でお客様のところに伺うことが多いので、業界用語?T〇C用語?で月次監査というようです。なんか言葉が偉そうで私は嫌い)
んでんで、決算対策や決算書・申告書作成をやるような感じ。
一定の体制が整っている事務所であれば先輩や所長がチェックをしてくれますし、過年度の資料から最低限やることは把握できるので、初めて担当する会社でもまぁまぁ何とかなります。
別表4・別表5当たりの仕組みをしらないと申告書を作るのはちょっと辛いかなー。という意味でレベル3から。
後はお客様とのコミュニケーションが取れるかという意味でレベル4までと分類してみました。
レベル5~6の方
この辺は勤務先によって、オーバースペックととられる(給与にイマイチ反映されない)ケースも多々ありますが、例えば外資系の会社の資料も触れるとか、相続税や譲渡所得税といった資産税分野にも強いといった感じでしょうか?
正直、コメント難しいエリアです。資格よりスキルの方が大事、そしてスキルが必要とされる場を見つける・作り出すことがもっと大事
というのが本音でしょうか。
有資格者であることのメリット???
税理士試験合格者をレベル5としましたが、求人条件にある割には任せられる業務はそこまで変わらない気もします。
働くまでは知らないと思いますが、税理士のハンコって代表以外のものを押す機会ないんですよね。
んー、メリット???
・ 名刺でドヤ顔ができる。お客様としては税理士が担当の方がイメージ良いときはあります。
・ 仕事を紹介頂ける銀行などは、主担当は税理士じゃないとだめと言われるケースもあるかも。
・ 税務調査に単独で立ち会うことができる。
・ いざとなれば独立できるという精神的な支え
反面、勤務先からはいつ独立される・お客取られると警戒される節もあるはある
・ 試験勉強の時間を気にしなくてよい(≒残業させてもええんちゃう?)
という主に雇う側の都合
くらい?
1つだけ大きいリスクとして知ってほしいこと。
税理士業界は、超高齢化社会です。
日税連が10年くらいごとに作成している税理士実態調査報告という統計資料がありますが、そこから抜粋した
年齢分布をまとめるとこんな感じです。

このグラフは開業税理士・社員税理士といった独立されている方、所属税理士という従業員として働いている方
両方含んだものとなっています。独立されている方に絞ると次のような感じ。

何を知ってほしいかというと、どちらのグラフも(特に後者)50代以上の方だけで70%を超しているという事です。
大手税理士法人は別ですが、中小規模ですと、代表くらいしか税理士資格を持っている方がいないという事はザラにあり、それすなわち「代表にもしもの事があった=税理士がいないので廃業せざるを得ない」
ということです。
廃業に伴い転職が必要になったけど、無資格で50代です、、、。というのは正直、今でも転職はややキツイです。
というわけで結論的には
資格を取ることはキャリアアップにはあんまりだけど、もしもに備えて取っておいた方が・・・
というのが私からの回答でしょうか。
QA記事だとどうしても固くなりますね。
とりあえず70代以上が25%占めているということは、何度見直しても驚愕の事実でございます。
今回のソースはこちら。
http://www.nichizeiren.or.jp/datalibrary/system/survey/p20150327/
ではではー。